「源氏物語」千年紀にちなんで14日、大阪市中央区で上演されたミュージカル「御時幻影―そして物語は光になった―」(読売新聞大阪本社主催)。大阪芸術大(大阪府河南町)の学生と教授陣が紡ぎ上げた「平成の源氏物語」に、会場のホールを埋めた観客から大きな拍手が送られた。
時空を自由に行き来する電車に、光源氏が乗り込む場面で幕を開けた舞台。武庫川女子大のたつみ都志教授は「発想は抜群。今の若者の感性でわかりやすく源氏物語をアレンジできている」と評価した。
「光源氏がわからない」と歌う女性陣と、「男はみんな光源氏」と擁護する男性陣が歌の応酬を繰り広げて第一幕は幕を閉じ、続く第二幕では、末摘花ら光源氏が愛した女性がコミカルなダンスと歌を披露する場面も。
大阪市天王寺区の主婦、小森七七子さん(29)は「源氏物語を知らなくても十分理解でき、初々しいパワーに元気をもらえた」と笑顔を見せた。
漢字、カタカナ、ひらがなの成り立ちを表現するダンスもあり、源氏物語千年紀委員会の下田元美事務局長は「アイデアが面白く、パフォーマンスもよかった。若い人たちが積極的に源氏物語を解釈したことが素晴らしい」と話した。