京都市左京区の京都会館で8日開かれた第7回「源氏の世界を語る」リレー塾(読売新聞大阪本社主催、源氏物語千年紀委員会共催)では、作家や研究者が源氏物語について読み継がれてきた経緯や未来へどう伝えていくかを説明。参加者は平安貴族の織りなす物語の魅力に浸った。
千年紀に合わせた「源氏物語〜千年の時を超えて」シリーズの一つで、昨年4月から物語ゆかりの京都、神戸、大阪各市で開催し、今回が最終回。基調講演した伊井春樹・国文学研究資料館長は、源氏物語絵巻をスライドで紹介しながら「読みやすくするために物語が絵画化されてきた」と解説。筑前琵琶奏者の上原まりさんは琵琶の音に乗せて、「桐壺」の巻の語りを披露した。
特別講演した瀬戸内寂聴さんは「言葉は生き物で変化する。そのうちケータイ小説の文体の源氏物語が出るかもしれない」と“予言”。その上で「最後には原文に触れてほしい。日本の文化がいかに深かったかがわかる」と述べた。
兵庫県伊丹市の主婦岡本章子さん(65)は「千年も前から人間の感じ方は変わっていない。だからこそ物語を伝える必要があると実感した」と話していた。