「源氏物語」の魅力を各界の著名人が紹介する第6回「源氏の世界を語る」リレー塾(読売新聞大阪本社主催、源氏物語千年紀委員会共催)が3日、神戸市中央区の新神戸オリエンタル劇場で開かれた。日本文学研究者で、コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんが基調講演し、源氏物語が今も世界中で読み継がれていることに触れ、「日本から世界への最高の贈り物」と絶賛した。
源氏物語千年紀に合わせた「源氏物語〜千年の時を超えて」シリーズの一つで約620人が参加した。冒頭、読売新聞大阪本社の菊池卓雄専務が「神戸は、京都から逃れてきた光源氏が滞在した土地。物語の展開からみても重要な場所です」とあいさつ。
基調講演後、アナウンサーの加賀美幸子さんがリレー塾で初めてとなる原文朗読を披露した。フリートークでは、加賀美さんとフェリス女学院大の三田村雅子教授が「物語の転機〜須磨・明石を読み解く」をテーマに語り合った。
神戸市中央区の新神戸オリエンタル劇場で3日開かれた第6回「源氏の世界を語る」リレー塾(読売新聞大阪本社主催)では、国内外の研究者らが登場人物の生き方や自然美を説き明かし、観客が、いにしえのロマンに思いをはせた。
コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんは、源氏物語は英訳でも複数の翻訳があることを紹介。昭和戦争中、源氏物語を読んで感動し、日本文学研究を志したエピソードを明かした。
その後、アナウンサーの加賀美幸子さんの原文朗読では、趣のある語り口に多くの観客が目を閉じて聞き入った。第5回の講師の一人で、今回は観客席に座った吉海(よしかい)直人・同志社女子大教授は「原文でしか伝わらないリズムや息遣いを感じることができ、有意義だった」と話した。