今夏最高の暑さとなった京都市の清凉寺で20日、開かれた「第5回俵万智の源氏ロマン吟行会」で、参加者は、蝉(せみ)しぐれや風のそよぎを耳に、肌に感じながら、光源氏ゆかりの地にはせる思いを、三十一(みそひと)文字に詠みこんだ。
吟行前のミニトークで、俵さんは「1000年前にクーラーはなく、着物姿だったことを思えば、味わい深い暑さ。心は涼しく時を過ごし、ともに吟行を頑張りましょう」と呼びかけた。
この後、参加者は、同寺の大坪裕典さん(28)の案内で境内を巡り、ふだんは非公開の本尊・釈迦如来立像や、源融(みなもとのとおる)の顔に似せて作ったとされる阿弥陀如来像を見学。奈良県天理市の高校教諭福原直美(なおよし)さん(45)は「源融の気持ちを想像し、歌に込めたい」とペンを走らせていた。
表彰式では、「風とおる36度の棲霞観(せいかかん)君への思いすっと冷やして」と詠んだ光源氏賞の松浦康弘さん(44)、「あああれが仁王門かとあおぐ道ほおずき揺らし自転車が来る」と詠み、俵万智特別賞に選ばれた加嶋信さん(68)らに、俵さんから賞状が贈られた。
他の受賞者は次のみなさん。