「風の音」全身で感じ

俵万智さん(手前)と説明を聞く参加者(20日、京都市左京区の下鴨神社で)=工藤菜穂撮影

 京都・下鴨神社で20日開かれた「第4回俵万智の源氏ロマン吟行会」で、参加者は風にそよぐ木立や鳥のさえずりなどを全身に感じながら、春を喜ぶ心の動きを三十一文字(みそひともじ)に託した。

 吟行開始前のミニトークで、俵さんは「1000年前の源氏物語の世界を心に置きながら、今の境内のたたずまいを見る目をミックスさせて」とアドバイス。参加者は、同神社の嵯峨井建禰宜(ねぎ)の案内で糺(ただす)の森や楼門、本殿などを回り、歌想を巡らせた。

 初参加の兵庫県川西市の吉村昌子さん(71)は「葵祭の斎王代になった気分。青空や花の美しさを歌に込めたい」と笑顔を見せた。

 表彰式では、「光いま緑となりし下鴨に千年の時往(い)かぬままなり」と詠んだ光源氏賞の谷口真喜子さん(70)、「おいお前どこから来たといふやうな鳥のこゑきく糺の森に」と詠んだ俵万智特別賞の岩本祝子さん(61)らに、俵さんから賞状が贈られた。

他の受賞者は次の皆さん

 紫の上賞
中野伸子(京都府京田辺市)、楠木世津(和歌山県海南市)、前野道子(京都府八幡市)

 藤壺賞
 今宿等(滋賀県東近江市)、田中公子(京都府宇治市)、斎藤ルミ子(香川県観音寺市)

 下鴨神社賞
 釣本和代(和歌山県田辺市)、中塚理子(兵庫県姫路市)、栃尾悦子(堺市中区)、黒谷光子(滋賀県湖北町)、和気市郎(京都市伏見区)

2008年04月21日  読売新聞)