色あせぬ魅力 様々な視点で

源氏物語の魅力について語る(左から)浜村淳さん、大和和紀さん、河添房江さん

 京都市左京区の京都会館で8日開かれた第3回「源氏の世界を語る」リレー塾(読売新聞大阪本社主催)では、源氏物語を題材とした本や漫画を著した文化人や研究者らが、それぞれの視点から物語の魅力を語り、1000年の時を超え、なお色あせない物語の奥深さに観客を引き込んだ。

 「源氏物語 花はむらさき」の著書があるパーソナリティーの浜村淳さんは「源氏物語〜母恋の旅」と題した基調講演で、「光源氏は色好みの印象があるが、根底は母を慕う遍歴の旅をしている」と解説、「朧月夜(おぼろづきよ)は今でいうヤンキー」などとユーモアあふれる語り口で紹介した。大阪府東大阪市の高校教諭芝原勝さん(51)は「葵の上と六条御息所(みやすどころ)の車争いを『パーキング争い』と言い換えるなど、現代に通じる例えで理解しやすかった」と話した。

 「源氏物語と東アジア世界」の著者の河添房江・東京学芸大教授ら3人のフリートークに熱心に耳を傾けた関西学院大の高木和子准教授(平安文学)は「漫画『あさきゆめみし』で著者の大和和紀さんが大君(おおいきみ)に白百合を添えて描いていたが、河添先生が紫式部もそれぞれの女性のイメージに合った花を文章で添えていると指摘していた。大和さんの創作の部分と原文との対比を、さらに知りたくなった」と話していた。

2007年12月09日  読売新聞)