住吉大社(大阪市住吉区)で26日に開かれた「第2回俵万智の源氏ロマン吟行会」。緑豊かな広々とした境内で吟行を楽しんだ約150人の参加者は、俵万智さんのミニトークや雅楽演奏などの多彩な催しも満喫した。
吟行に先立ち、境内の吉祥殿で行われたミニトーク。マイクを手にした俵さんは「古くから多くの歌人が歌を詠んだ地。歌の神様に見守られて一日を楽しく過ごせたら」と語りかけ、「言葉は生み出すのではなく探しに行くもの。自分の心に一番合った言葉を探しに出かけるつもりで」と歌づくりについてアドバイスした。
吟行の後、真弓常忠宮司が、吉祥殿で「源氏物語の住吉信仰」をテーマに講演。光源氏の住吉詣での場面などを紹介しながら、「紫式部自身の住吉大神への信仰が並々でなく、当時の住吉信仰の実態がうかがわれる」と解説した。
ステージでは大阪芸術大の学生でつくる雅楽会「あぷさらす」が、「千秋楽」「越殿楽」を奏で、優雅な調べで参加者を物語の世界に引き込んだ。
大阪市住吉区、主婦中西寛子さん(71)は「近くに住んでいても、源氏物語とこんなに縁がある場所とは知らなかった。歌づくりは難しかったけれど、いろいろなお話や雅楽演奏も新鮮で、楽しい一日が過ごせました」と喜んでいた。