1000年の歴史 思いはせ

境内を散策し、短歌の構想を練る俵万智さん(手前右)と参加者(6日、大津市の石山寺で)=里見研撮影

 大津市の石山寺で6日、歌人の俵万智さんを迎えて行われた「第1回源氏ロマン吟行会」。雨空だったが、俵さんは「歌作りには『あいにく』の方がいい。歌にとって雨は素晴らしい栄養」と呼びかけ、参加者150人も、新緑が映える境内で歌作りに励んだ。

 同寺多宝塔で、俵さんのミニトークが行われた後、参加者は、紫式部が物語の構想を練った部屋を再現した「源氏の間」がある本堂などを取材。和歌山県白浜町の主婦藤原かをるさん(68)は「緑がきれいなので気持ちが高ぶって、しっかり歌が詠めるかしら」と話しながら、物語の歴史に思いをはせていた。

 参加者はこの後、同市内のホテルで、雅楽の演奏や舞など、平安の「みやび」を満喫。表彰式では、「本堂に朱印帳かはかす人の有り 雨降りしきる石山の寺」と詠んだ光源氏賞の堺市の主婦長野睦世さん(63)、「むらさきの花の名前はしらないが 山できらきらかがやいている」としたためた俵万智特別賞の兵庫県豊岡市立豊岡小4年森香椰子さん(9)らに賞状が手渡された。他の受賞者は次の皆さん。

 ▽紫の上賞 前野道子(京都府八幡市)、辻本順子(和歌山県田辺市)、山内克子(大阪府枚方市)

 ▽藤壺賞 三野淳子(神戸市)、浅野晶子(大津市)、野崎稔(滋賀県日野町)

 ▽石山寺賞 等健次(東京都杉並区)、加藤朝子(京都府宇治市)、中野伸子(同府京田辺市)、木村和也(大阪府豊能町)、穂積孝子(大津市)、木村光子(滋賀県守山市)、佐藤乃基(同県高月町)

2007年05月07日  読売新聞)